【めんの離乳食】離乳食におすすめそうめん 

調理のポイント

夏といえばそうめん! 乾麺のそうめんは長期保存が可能なので、常備している家庭も多いのではないでしょうか? そんなそうめんは、実は離乳食でも大活躍の食材です。
今回は、そうめんに含まれる栄養や離乳食で与える際に気を付けること、調理方法や保存方法などをご紹介します。ぜひ参考にしてみて、大人も赤ちゃんも、おいしい麺を楽しみましょう!

離乳食のそうめんはいつからOK?

そうめんは調理次第で初期から赤ちゃんに与えることができますが、原料は小麦なので、米がゆや野菜に慣れた頃に少しずつ試します。初めて食べさせるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中を選びましょう。

離乳食の各段階に合わせたそうめんの基本のレシピさえ知っていれば、あとは野菜やたんぱく質をプラスしてアレンジ自由自在の食材でもあります。

調理時に気をつけることは?

☆そうめんの「塩分」

そうめんは、小麦粉と塩でできています(同じく小麦粉の麺である、うどんも小麦粉と塩でできています)。
茹でたそうめん食べても、塩味はあまり感じませんが、これは「隠れ塩分」。そうめんやうどんの他、パンなどにも含まれます。表面に味がついているものよりも意識せずにとってしまうので、特に乳児期には配慮が必要です。
しかし、茹でこぼすことによって、多くの塩分は茹で汁のほうに移行します。多量の湯で茹でたあとは、水にさらしてよく洗い、塩抜きをしましょう。
※「茹でこぼす」とは……食材を茹でたあと、茹でた汁を捨てること

☆アレルギーに注意!

前述にあるとおり、そうめんを離乳食として食べさせる際に、もっとも気を付けたいことは、アレルギー症状が出ないか慎重に確認するということです。そうめんは小麦粉を原材料としている食材で、小麦は主要アレルゲンのひとつです。
離乳食で初めて小麦粉製品を与える際には、少量ずつ食べさせて症状が出ないか確認することを忘れないようにしてください。

茹で方と保存方法

乾めんの状態で折ってからゆでると、きざむ手間が減らせます。表示時間の倍ゆでるとやわらかくなります。ゆでた後はよく水洗いして塩分を落としましょう。

6カ月頃はみじん切りにしてすりつぶし(ペースト状)、7、8カ月頃は細かくきざみ、9~11カ月頃は1~2cmに、12~18か月頃は3~5cm程度に食べやすく切ります。

初期

中期


後期

※写真はすべて大さじ1程度です

1歳頃に味付けをしないと食べなくなってきたら、薄味で調味しただし汁を使ったり、油で炒めたりしてもいいです。水洗いしても塩分が完全に取り除かれるわけではないので、薄味を心がけましょう。

そうめんは、しっかり茹で水を捨てたりして塩分を抜く必要があるので、毎回茹でるのはちょっと大変でしょう。そのため冷凍保存が便利です。
細かく切って冷凍小分けパック(ごはん用など)に入れるのがおススメです。



※50mlのフリーザーパック利用

月齢が大きくなって、たくさんの量を冷凍する場合は、ラップにつつんでから保存袋にいれておくといいでしょう。
冷凍保存の目安は1~2週間で、しっかり加熱してからあげましょう。

まとめ

離乳食の進み具合には個人差があります。赤ちゃんのペースにあわせて、ゆっくり進めていきましょう。
離乳食初期の栄養の割合は、離乳食から約10%、母乳・ミルクから約90%。授乳からの栄養がほとんどなので、離乳食をあまり食べなくても栄養面での心配はいりません。食後は赤ちゃんが欲しがるだけ母乳・ミルクをあげるようにしましょう。
そうめんもおいしく、便利な食材です。赤ちゃんが楽しんで食べてくれるといいですね。

次回は月齢別のおすすめそうめんレシピをご紹介します。