消化に良い料理で楽しい年末年始を!

おなかに優しい麺とレシピ!


胃もたれしているときや、お腹の調子を崩しているなどの胃腸の調子が悪いときお腹に優しいものを食べて少しでもつらさを和らげたいですよね。特に、年末年始は飲み会が増えたり、豪華な料理が続いたりして胃腸に負担がかかりやすい時期。お腹に優しい料理を作って胃腸をいたわって、楽しい年末年始を過ごしていただけたらと思います。
 

おなかにやさしい食事とは

おなかにやさしい食事とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。胃腸を労われる食事にするためのポイントです。

胃の負担になるものを避ける

まずは消化に優しい食べ物を選びしょう。具体的には、脂質が少なく食物繊維が少ない食べ物を選び、胃腸の負担を少なくしてあげます。

温かいものを食べる

冷たいものの取りすぎも胃腸にとっては刺激です。できるだけ温かいものを食べるようにしましょう。

よく噛んで食べる

よく噛んで食べることも消化の負担を減らしてくれます。細かくなり消化しやすくなると同時に、唾液に含まれる消化酵素により、麺のでんぷんが分解されます。分解されたでんぷんは糖質になり、体に取り込まれるため、よく噛むことで効率よく消化吸収できるようになります。

野菜は繊維質でないものを

野菜は繊維質でない消化に優しい野菜を選びましょう。具体的には、大根、白菜、キャベツ、ニンジン、カボチャ、じゃがいもなど。単体に避けたいものは、食物繊維の多いれんこん、ごぼう、オクラ、たけのこ、野菜のほかにはキノコ類、ひじきやわかめなどの海藻類などです。

 

麺類は消化に良い?

どのようなものがおなかにやさしい食事かお伝えしました。そんな中、もしかすると麺類は他の食材に比べてあっさりしている印象があるかもしれません。でも、消化のしやすさには差がありますから、お腹の弱っているときに食べるのは種類によって向き不向きがあります。

いったいどの麺類なら、お腹の調子が悪い時には食べていいのでしょうか。

消化がよい麺の種類

麺そのものはもちろん、スープも油分や刺激を控える必要があります。
この点から、こってりした豚骨系や味噌スープのラーメンや、クリームパスタ、オイルパスタ系などは向きません。また、一見あっさりそうな蕎麦もあまり向きません。蕎麦は繊維質が多いため消化に時間がかかるので胃が弱っている時には負担がかかります。
そうめんもさっぱりしていて煮ることで柔らかく調理できるので向いているといえますが、製造過程で油を使っています。できれば、消化を助けるために油も使っていないものを選びたいものです。

消化に一番時間がかからない栄養素は、糖質です。糖質が多く、食物繊維が少ないうどんは、消化によい食べ物でいえます。

おなかにやさしい調理法

調理法に配慮すると、消化をよりよくできます。

先の記述にもありますが、まず、ざるうどんよりかけうどんというように、温かくしてよく煮込んでやわらかくしましょう。

麺にトッピングする具材選びも大切です。脂質や食物繊維が多い具材は、胃腸に負担をかけてしまいます。卵や豆腐、鶏胸肉、白身魚など、脂質が少なくたんぱく質が豊富な食材がおすすめです。野菜を加えるなら、繊維質ではないものをやわらかく煮込むようにしましょう。大根やキャベツ、白菜、にんじんなどを加えると、お腹に優しいだけでなく、ビタミンやミネラルを補えます。

食べるときに、よく噛むことも大切です。その点では岩手の「卵めん」もおすすめです。卵めんは、油不使用の卵を使った素麺です。ふんだんに使った卵の風味とコシが特徴ですか、そのため素麺なのに“よく噛んで”食べてほしいのです。もちろん柔らかく煮るのが安心ですが、油を使っていない麺をよく噛んで食べることで、触感を楽しみつつ、消化を助けてくれます。また、卵の栄養も豊富ですので一石二鳥です。

おなかにやさしい 簡単麺レシピ

卵めんを使ったおなかにやさしいレシピの紹介です。茹でたてで作るのももちろんおいしいですが、茹で置きしたものを使うのも簡単でおすすめです。飲んだ次の日の食事、簡単昼ごはんなどにお試しください。

小分けに丸めて入れておくと、アレンジするとき麺の量が調整しやすいです!


<ふわふわかき玉にゅうめん>

材料:卵めん、お湯、卵、水、めんつゆ、水溶き片栗粉、小ねぎ、白いりごま

  1. 鍋にお湯を沸かし、卵めんを入れパッケージの表記通りにゆで、ザルに上げ水気を切ります。茹で置きしたものを使う場合は、湯通しして麺を温めましょう。
  2. ボウルに卵を割り入れ溶きほぐします。
  3. 別の鍋につゆの材料を入れ中火で加熱し、沸騰してきたら水溶き片栗粉を回し入れとろみがつくまで中火で煮ます。
  4. 2を回し入れ、菜箸で混ぜながら卵に火が通るまで中火で煮て、火からおろします。
  5. 器に入れた14をかけ、トッピングを散らして完成です。

のどごしのよい麺にトロっとしたつゆが合って、美味しいですよ。めんつゆを使ってあっという間にできるので忙しい日や朝ごはんにもおすすめです。

<あっさりうま塩にゅうめん>

材料:卵めん ささみ[筋なし] 梅干し 大葉 酒 塩 鶏ガラスープの素 だしパック 水

  1. 鍋にお湯を沸かし、卵めんを入れパッケージの表記通りにゆで、ザルに上げ水気を切ります。茹で置きしたものを使う場合は、湯通しして麺を温めましょう。
  2. 大葉は軸を切り落とし、千切りにする。梅干しは種を取り除き、包丁でたたく(梅肉)
  3. ささみを入れて火が通るまで3分ほど弱火で煮る。ささみを取り出し、粗熱をとって繊維にそってほぐす。ボウルに入れて、梅肉を加えてあえる(梅肉ささみ)
  4. 鍋にだしパック、水を入れて弱火にかける。煮立ったら3分ほど煮て、だしパックを取り出す。酒、鶏がらスープの素、塩を加えて煮立ったら、そうめんを入れてひと煮立ちさせる。
  5. 器に盛り、梅肉ささみ、大葉をのせる。

梅肉の酸味と大葉の爽やかな香りが食欲のないときにぴったりです。仕上げにごま油をかけるのもおすすめです。

 

まとめ

よく煮込んだ麺料理を食べると体の中から温まり、心もほっと和みます。

そして体調が悪いときは消化によい麺を食べて、回復を促しましょう。食欲がない時でも、胃腸の回復のためには、しっかり栄養を摂ることが大切です。お腹にやさしい麺レシピが、これからの時期、身体を労わるための手助けになれば幸いです。